自宅を売却する際、空室にしてから買い手を募集することが多いものの、居住を続けながらでも売り出せます。
ただ、内覧時に好印象を与えたり、引き渡し日までに問題なく転居したりできるよう、コツや注意点を押さえることが大切です。
不動産の売却を検討している方に向けて、それぞれのポイントをご紹介します。
不動産に住みながらうまく売却するコツとは
物件の見学者に少しでもよい印象を与えられるよう、家中を念入りに掃除することが大切です。
見た目のみではなく、悪臭にも注意し、消臭剤や芳香剤なども必要に応じて使用してください。
汚れや臭いがどうしても落ちない場合、専門のハウスクリーニングを利用されるのもおすすめです。
また、日用品が乱雑に置かれていると、印象がどうしてもよくないため、整理整頓も非常に大切です。
これらが済んだのち、可能ならインテリアコーディネートもされるとよいでしょう。
素敵な家具などを配置し、まるでモデルルームのような住まいを演出する手法が、近年よく用いられています。
住みながら売ることを逆手に取り、手持ちの家財道具を用いて、少しでも見栄えのよい住まいを演出してみてください。
そのほか、室内にしっかり日が差す時間帯を選ぶなど、その家がよく見えるタイミングでの見学を可能な範囲で入れてもらえるよう、担当者に頼んでおくのもおすすめです。
不動産に住みながらうまく売却するための注意点とは
内覧はどのタイミングで入るか予想できないため、急な見学にも応じられるよう、日頃のこまめな掃除を忘れないように注意してください。
あわせて、一度売り出したら、その家は自宅であると同時に、大切な商品でもあります。
ドアを強く開け閉めする、階段を勢いよく昇り降りするなど、物件を傷つけかねない使用は極力控えてください。
物件が売れたら引き渡し日までに転居が必要なため、新居探しも同時進行せねばなりません。
希望に合う新居が簡単に見つかるとは限らないため、早めに取り組むことが大切です。
引き渡し日が迫るなかで新居が決まらないといった事態も想定し、身を寄せる場所や家財道具を預けるサービスなどを探しておくと安心です。
このほか、物件が売れた際には、契約から引き渡しまでの期間は3~6か月と、比較的長めに確保することを忘れないように注意してください。
この点を売却の条件としてあらかじめ明示しておくと、条件交渉がスムーズです。