今回は「不動産売却をしているがなかなか売れず、長引く状態が続いている、どうしたらいいのだろう」とお悩みの方に役立つ情報をお届けします。
不動産売却が長引く原因は何か、どんな対処法があるのかについて見ていきましょう。
不動産売却が長引く状態を招いてしまう原因とはいったい何?
不動産売却が長引く、そんな状態を招いてしまうおもな原因としては以下のようなものが挙げられます。
●物件価格と物件の条件が釣り合わない:「この価格より下では絶対に売却したくないので不動産業者が出した査定額より高い価格で売り出してもらった」などという理由で、他の似た条件の物件よりも価格が高額になっていると買い手がつきにくい
●売却活動を始めたタイミングが悪い:中古物件の需要がもっとも高まりやすいのは、進学・進級・就職・異動などの要素が重なった春で、次に需要が高まりやすいのはもうひとつの異動シーズンでもある秋、これ以外のシーズンは中古物件の需要が少なくなりがち
●不動産業者選びの失敗:高い査定額だけにつられて、販売力が乏しい業者に任せてしまうと売却が長引きやすい
不動産売却が長引く状態になったときにとるべき対処法とは?
不動産売却が長引く状態になってしまった場合にとるべき対処法としては、おもに以下のようなものが挙げられます。
●売却価格の見直し:査定額よりも大幅に高い価格でも売れる、という可能性は低いので、売却価格を査定額に応じた適正価格に見直す
●売却物件のお手入れをする:物件がきれいに手入れされているかどうかで内覧時の物件に対する印象は大きく変わってくるため、内覧予定が入ったら家の中を掃除するだけでなく庭の草取りなども含めた全体的な手入れをして、できるだけきれいな状態にしておく
●取引する不動産業者を変える:不動産業者との媒介契約は、専属専任媒介契約や専任媒介契約なら最長3か月まで、一般媒介契約でも多くの業者が3か月程度としているので、媒介契約期間が切れたあとに別の不動産業者を利用することも検討する
●どうしても売却を急ぐ場合は不動産業者の直接買取を利用する:不動産業者によっては、不動産業者自体が物件を直接買い取ってくれる制度をもうけているところもありますが、不動産業者による買取価格は通常の7~8割程度と安くなってしまう点は事前に理解しておくことが必要