不動産売却をするにあたって「建物の資産価値はほとんど残っておらず、実質的に土地の価値だけでの売却になる」というケースや土地の売却を考えている場合、その不動産を隣人に売却するという手があります。
隣人に不動産売却をすることにはどんなメリットや注意点があるのか、今回はそれらについて解説します!
隣人に不動産売却をすることによって得られる2つのメリット
隣人に不動産売却をすることによって得られるメリットとしては、おもに以下の2つが挙げられます。
●1.高く買ってもらえる可能性がある:隣人にとって、隣の土地を買うことで「不整形地が整形地になって土地の価値が上がる」「敷地が広くなり日当たりがよくなる」「駐車場やアパート建築に使うなど土地活用の幅が広がる」などのメリットが発生しやすいため高く買ってもらえる可能性がある
●2.買主とのやり取りがスムーズ:日頃からお互いを知っている間柄だからこそ話もしやすく、売買にお互い合意すればその後の手続きもスムーズにいきやすい
隣人に不動産売却をする際に知っておくべき3つの注意点
隣人に不動産売却をすることは「高く売れる可能性がある」「取引がスムーズ」という大きなメリットがありますが、もちろん注意点もあります。
おもな注意点として挙げられるのは、以下の3点です。
●1.不動産業者に仲介してもらうこと:いくら「隣人とならスムーズに話が進みやすい」とはいえ、不動産売買に関する手続きに関してはお互い素人なので、手続きを円滑に進めるために不動産業者に仲介してもらうのがおすすめ、不動産業者には「隣人に買い取ってもらえないか、話を持ちかけたい」という趣旨の説明をしておくこと
●2.隣人に対する「話のもっていき方」に注意する:隣人に売買の話を持ちかける際に、いかにも早く売りたい雰囲気を前面に出して話したり、いきなり売却希望価格を話したりすると足元を見られる、警戒されるというリスクが高まるので、あくまで「広く売りに出している、出すつもりでいるが、もしよかったらと思って声をかけた」程度のニュアンスで話すことが大切
●3.隣人にメリットを強調しすぎない:「おたくの土地の価値が上がるはずなので絶対お得です」など、隣人が得られるメリットを強調しすぎるのは逆効果、メリットがあるということを理解させたい目的があっても、それは売主が直接話すのではなく不動産業者に任せるほうが無難