不動産売却市場で、最近注目されつつあるのが「ホームステージング」という売却手法です。
今回は、ホームステージングとは何かについてまず解説したうえで、そのメリットやデメリットについてもご紹介します。
ホームステージングとは不動産に演出を加えて売却する手法のこと!
ホームステージングとは何かというと、ひと言でいえば「売却する不動産に家具や調度品などを設置してモデルルームのように演出し、売却する手法」のことです。
ここだけを聞くと「それって住みながら不動産売却をするのと変わらないのでは」と思われるかもしれませんが、両者には大きな違いがあります。
住みながらの不動産売却で内覧時に見られるのは、あくまで「居住者が今も実際に使っている、生活感のある家具や調度品」ですが、これに対してホームステージングは「空き家状態の家にプロのコーディネーターが選定した家具や調度品を設置してモデルルームのような雰囲気を演出する」という点が大きく違うのです。
日本ではまだ注目され始めたばかりの売却手法ですが、アメリカの不動産売却市場では現時点でもわりと一般的にホームステージングがおこなわれていますよ。
不動産売却の際にホームステージングを選ぶメリットとデメリット
売却する不動産にプロが選定した家具や調度品を設置し、モデルルームのような雰囲気を演出するホームステージング。
そのメリットとデメリットとはどんなものか、それぞれ挙げていきましょう。
ホームステージングのメリット
●売却する不動産をより魅力的に見せることができるので高い価格で売却できる可能性もある
●広告にホームステージング後の写真を掲載すれば内覧件数がグッとアップする可能性大で売却のチャンスが増える
●内覧希望者が増え、物件をより魅力的に見せられることで結果的に売却までの期間も短期間にできる可能性が高い
ホームステージングのデメリット
●家具や調度品などのレンタル費用をはじめとしたコストがかかる
●住みながらホームステージングをするのは、内覧のたびに家具や調度品を入れ替える必要があるので非現実的、空き家にしてからでないとやりにくい
●ホームステージングをした不動産がすべて早く高く売却できるとはかぎらず、空振りの結果で終わるリスクもある