「不動産を売却したいけれど、売却金額が住宅ローンの残高よりも少ないので、オーバーローン状態になってしまう」という場合、どうするべきでしょうか?
今回はオーバーローン状態の不動産を売却したい人のために「具体的にどうするべきなのか」といういくつかの方法提示や、注意すべき点などについて解説します。
オーバーローン状態の不動産を売却したい!具体的にどうするべき?
オーバーローン状態の不動産を売却したいと考えても、住宅ローンの大原則として「住宅ローンを完済できなければ、その不動産の売却はできない」という事実があります。
ですから、オーバーローン状態の不動産を売却したいと考えた場合どうするべきなのか、という質問への回答は「オーバーローン状態を何とかする」「売却以外の方法を考えてみる」といった感じです。
具体的には、以下のような方法があげられます。
●不動産を買い替える場合は買い替えローンを利用すれば「買い替え先の不動産の購入資金+残っている住宅ローン」の分を借りることが可能
●貯金を取り崩す、家族や親戚にお金を借りるなどしてオーバーローン状態を解消できるだけの資金を用立てる
●無担保ローンを借りてオーバーローン状態を解消できるだけの資金を用立てる
●オーバーローン状態にならないだけの高値で不動産を売りに出してみる
●売却自体を先延ばしにして、ローン残高がもっと減ってオーバーローン状態が解消されるまで待つ
●任意売却をする
オーバーローン状態の不動産を売却したい人が注意すべきこととは?
オーバーローン状態の不動産を売却したい、という人のために、いくつか具体的な対処方法をあげてみましたが、これらの対処方法には注意すべき点もあります。
まず「買い替えローンの利用やお金を借りるなどしての資金の用立て」については、その後の返済の見込みがきちんと立つかどうかをしっかりと考えることが大切です。
次に、高値での売り出しについてですが、これは「相場より高いので基本的には望みは薄く、買い手がつけばラッキー」といった気持ちでいることが必要です。ダメだった場合は別の手も考えておく必要があります。
売却自体の先延ばしは、実は一番無理がなくおすすめの方法なのですが「不動産の価値そのものも築年数とともにジワジワ下がるので、オーバーローン状態が解消されるまでに相当の年数がかかる」という点が大きなネックです。
そして任意売却については住宅ローンを延滞している状態でなければ任意売却という手は使えません。任意売却には大きな注意点とデメリットがありますよ。