土地を売却する際、「路線価」という言葉を耳にしますよね。
「路線価とは何のこと?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、土地を売却する際に耳にする「路線価」とは何か、また実勢価格とはどう違うのかについて解説していきます。
土地を売却する際の価格の目安!路線価とは?
路線価とは、公的価格の一つです。
道路に面する土地1㎡あたりに対して設定された評価額で、道路ごとに設定されます。
路線価は国税庁が一般に公表しており、国税庁が運営するサイトで簡単に調べられますよ。
まず調べたい土地がある都道府県を選び、さらに市町村から詳細な住所を検索します。
表示された路線価図で売却したい土地を探し、土地に面した道路に書かれている数字が路線価です。
この数字は、1㎡あたりの土地の価格を、千円単位で表示したものです。
つまり「115」と書かれている道路に面した土地の路線価は、1㎡あたり115,000円だと算出できます。
土地を売却する際の価格の目安!実勢価格は路線価と何が違う?
土地の価格について、「実勢価格」という言葉も耳にすることがあるでしょう。
この実勢価格とは、土地の売買が実際に成立する価格、あるいは過去に成立した際の取引価格のことです。
路線価は国が一般に公表していますが、実勢価格は当事者間で決めるものです。
たとえば路線価を用いた土地の価格が3,500万円である場合でも、買い手がなかなか現れないなどの理由で値下げをおこない、実際に売却した価格は3,000万円だったケースや、希望者が多く3,800万円で売れたというケースがあるでしょう。
このように、実際の取引価格が、実勢価格だということを知っておいてくださいね。
土地を売却する際は路線価が金額査定の目安になる
土地を売却したい場合、いくらぐらいで売れるのかをまずは知りたいですよね。
その目安として、基準となる路線価を調べる方が多いと思います。
路線価はインターネットで見ることができるため、土地の売却において査定を依頼した際の机上査定でも、この路線価は参考にされています。
しかし路線価は金額査定の目安の一つであり、路線価=売買金額ではありません。
土地を売却する際の実際の取引価格は、路線価以外にも土地の形状や取引事例、また当事者間での話し合いなど、さまざまな要因によって決まります。
つまり、調べた路線価で土地が売れるわけではないということを頭に入れておいてくださいね。